7期生となる3年生にとって最後の大きな舞台である高円宮杯選手権大会が9月6日と7日に行われました。
現3年生の代は本当に色んな面で甘く弱い代でした。
ただ、パシエンシアで預かっている以上、3年間かけて必ず育て逆転させたいと思い接し取り組んできました。
セレクションをやっているわけでもなく人数も多いわけではありませんが、だからこそ1人1人に対して多くの時間を割くことができ過ごせたと思っています。
夏休みは本当に過去一濃い内容を過ごしてきました。
2度の遠征、練習よりも練習試合の中で高め合い、ビデオミーティングも。
色んなクラブチームや高校生に鍛えていただき、自分たちの基準や現在地の確認、課題に対して向き合ってきた怒涛の夏となりました。
遠征では普段見えない部分もたくさん見ることが出来て、サッカーではない部分の改善や自主性や協調性といった部分のレベルアップにも向き合うことができ、みんなと全てを共にすることでより一層絆が深まりました。
2回目の大阪/奈良遠征では本当に逞しくなり、誰かのために動くことや精神的な部分でも大きな成長が見られました。
クラブチームとして選手を預かっている責任として、もちろんサッカーのレベルアップは当然ですが、そうじゃない部分に目を向けることも本当に大事で、引き継いでいただく高校のためというわけではありませんが、預かって送り出す選手がその先で困らないようにしてあげることはとても重要なことです。
それが「人として」であったり「精神的な部分」です。
私たちはパシエンシアは選手としても人としても、しっかり本気で向き合って育てて送り出す責任があります。
「今やってることはいつか大きくなったら気付いてくれると思います」というような話をよく聞きますが、今気付かなければいけないこともたくさんあるんです。
何かに熱中して夢中になれる期間って、そう多くはありません。
高校になれば先のことも考えるでしょうし、大学になるとまさにそうで、社会人になれば好きなことややりたいことに時間を割けることが少なくなってきます。
今の高校生や大学生、社会人、そしてもちろん保護者の方も、もっとやっていればという気持ちや後悔もあるかと思うんです。
だからこそ、この中学校の3年間というのは本当に大事で、伝えなければいけないことがたくさんあります。
私たちパシエンシアのスタッフ陣も、そういう経験をたくさんしてきたからこそパシエンシアを選んだ選手に本気で伝えたいし還元していきたいと思って取り組んでいます。
そういったサッカーじゃない部分での変化や行動が中々うまく表れなかった代でしたが、大きく変化が出てきたことが本当に嬉しかった。
その結果、サッカーでも変化は出てくるんです。
誰かのために走る、助けに行く、コーチングする、自分がという責任感が出る…
チームが良くなっていった大きな要因でした。
雰囲気もすごく良くなって、会話も増えて、行動も変わった。
夏休み後半の練習試合では高校生に相手していただきましたが、今まで出来なかったことが出来るようになって、やられにくくもなった。
そしてゴールも奪った。
成長と自信がまさに目に見えてきたんです。
選手権初戦のルゼル戦、初戦の硬さもあったが2-0で勝利し、翌日の準決勝のアグア戦へ。
負けたら終わりというプレッシャーはもちろんあるだろうが、それでも雰囲気は最高でした。
これまでならもっと大人しかったし、覇気も足りなかった。
でも、みんな変わったんです。
たくさんの経験や積み重ねのおかげで、弱い自分と向き合ってきたおかげで。
前半は向かい風の中攻めにくいシーンもあって、フリーキックからプッシュされ失点。
そのまま0-1で前半を折り返した。
ハーフタイムの顔を観ていても、まずみんな自信持った顔してるし、楽しそうだった。
後半、駆けつけてくれたたくさんの応援を力に反撃に出ました。
相手を知り、プランチェンジすることもこれまでやってきたことで、徐々に相手ゴールに迫っていき、コーナーキックから同点に追い付く。
1-1。
その後はどちらにもチャンスはあったが決めれず、そのままPK戦。
結果は5-6で負けてしまいましたが、この代になって間違いなくベストゲームでした。
だからこそ勝てなくて悔しかったよな。
だからこそ負けた後も、スタンドの裏へ行った時も、たくさん泣いたよな。
いつか大人になった時、20歳になっても、30歳になっても、もっと歳をとっても、何月何日の練習がどうだったかなんて覚えてないだろうけど、中1や中2、中3の選手権がどうだったかっていうのは覚えているでしょう。
だからこそ、勝ちたかった。勝たせてあげたかった。
パシエンシアは1年も2年も試合に出ています。
でも、学年や性別は出来ない理由にならないし、してはいけないんです。
だからチームで、戦い方もあるんです。
「オレタチナラデキル。」を合言葉にパシエンシアはやっています。
3年間かけて追い付き追い越すことを目標にしています。
この濃い3年間の経験と学びは、必ずこの先の自分のために力になってくれます。
色々上手くいかなかったことが多かった代でしたが、その分大きく成長してくれました。
その姿が見られて、本当に幸せです。
少し休んで、また次のステージに向けて進んでいきましょう。
パシエンシアのためにお力をお貸しいただいたたくさんのチームの皆様、ありがとうございます!
応援に駆けつけてくれたOBやOBの保護者の皆様、スクール生たち、ありがとうございます!
そして、パシエンシアの活動にご協力いただき見守っていただいた保護者の皆様、本当にありがとうございました!
パシエンシアはまた前進していきます。
また引き続き、パシエンシア姫路FCをどうぞよろしくお願い致します!
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